絨毛検査とは?時期や流れは?
絨毛(じゅうもう)検査とはいったいどんな検査なのですか?
読んで字のごとく、「絨毛」を検査するのですが、この絨毛というのは子宮内の胎児と母体をつないでいる胎盤構造の1つです。
この絨毛は受精卵から突出した細かい毛のようなもので正に絨毯といえます。
この絨毛が子宮内膜に根を生やすことで胎盤を形成していくのです。
そして、絨毛は胎児そのものではないのですが、赤ちゃんの細胞からできているので、この絨毛を検査することで胎児の染色体異常等の診断が可能なのです。
胎児の細胞を摂取して診断をするという点では、羊水検査と同じと言えるでしょう。
絨毛検査で診断できることは?
羊水検査と同じように胎児の細胞を摂取して診断するので、遺伝的な要素である染色体異常、ダウン症、代謝病の診断等が可能です。
ただ、絨毛を採取する際に母体の細胞が混在する場合もあり、誤った診断になる可能性があることも知っておきましょう。
絨毛検査が診断できる時期は?
9週~13週が絨毛検査の検査可能時期です。
9週というと妊娠初期にあたり、比較的早い段階で診断できる出生前診断です。
ただ、検査が終わるまで1-4週間ほど時間がかかるので注意が必要です。
検査結果が出るまでの期間は病院やクリニック、採取した絨毛の状態等々で異なるのでしっかりと担当医師に聞いておきましょう。
絨毛検査の流れは?
まずは羊水検査と同じように超音波検査によって胎盤の位置を確認ます。
その後、カテーテルもしくはお腹から極細の針を挿入して絨毛を採取します。
そうやって採取した絨毛を培養し、染色体検査を行います。
絨毛検査のデメリット&リスク
比較的早い時期に出生前診断を行えるのが絨毛検査の大きなメリットです。
しかし、絨毛検査には羊水検査と比較して流産率が高かったり、誤診率が高いなどのデメリット&リスクもあります。
しっかりとデメリット&リスクを知ったうえで検査を行いましょう。
詳しくは次回以降にご紹介します。