2回の流産を経験後、35歳で2人目を妊娠しました。【体験ブログ】
35歳以上での出産の為「クアトロテスト」を行いました。
35歳の時、2人目の子どもを出産しました。
その前年に、短期間で2回流産を経験したことと、35歳と言う年齢もあり嬉しさ以上に不安も大きい妊娠でした。
通っていた産婦人科では、35歳以上で希望する人には「クアトロテスト」という胎児が障害をもっているかどうかの確立がわかる検査をしていました。
私の場合、35歳という年齢と、あと2回目の流産の原因が神経管奇形であることがわかっていたことから、先生から「もし気になるなら・・・」という形で声をかけられました。
クアトロテストは血液検査で胎児がダウン症候群、18トリソミー、開放性神経管奇形である確率を算出するスクリーニングテストです。
前回の流産原因であった神経管奇形についても早期にわかるということでした。
妊婦の血液検査なので、それによって流産などの危険性はなく、羊水検査に進む前に行うテストとして行っている医院が多いようです。
クワトロテストの時期は妊娠15週から18週と決まっているので、当時妊娠10週くらいだったため考える時間がありました。
年齢的なことと、流産の経験、原因をからして、単純に考えると検査を受けた方が良いとは思うのですが、では何のために検査をするのか…、もし陽性だった場合どうするのか…、ということをしっかり考えておかなくてはいけないと思いました。
クアトロテストでもしも障害のある可能性が高いという結果が出た場合、ほとんどのケースではそれから確定検査として「羊水検査」に進むようです。
生む前に障害の有無をはっきりさせて、障害があった場合、生むかどうかという選択をしなくてはいけなくなるということです。
生まれる力のある命ならば育てていこうと決めました。
そのためクアトロテストの安易に受けるべきものではないと思い、まずお腹の子どもに障害があったらどうするか…、ということを考えてみました。
前年の2回の流産の悲しさ、そして流産した胎児に神経管奇形があったことで、ネットで色々調べていたときに、様々な体や精神の障害があっても、立派に楽しく生きている
親子の話を読み、とても感動したものでした。障害をもった子どもを育てることは並大抵の苦労ではないかもしれないと思いますが、生まれる力のある命ならば育てていこうと決めました。
しかし一方で高齢のためクワトロテスト、羊水検査などをして胎児の障害がわかり、迷ったけれど受け入れて産み、幸せに生活しているという方たちもいることを知りました。
その場合、胎児の障害や可能性が予めわかってるので、生まれる前からその障害の勉強をして、しっかりと覚悟し受け止めてから育児を始めることができたということでそれはそれでとても良いことだと思いました。
そして医師に「もし障害があっても生もうとは決めているけれど、先に可能性を知っておくというのも良いと思い悩んでいる」と話しました。
医師は「その場合クワトロテストはあくまで確立でしかなく、可能性が高い結果が出ても1/10程度のことで非常に曖昧になるので、検査はする必要はないですよ」と笑顔でいってくださり、結局検査は受けませんでした。
検査を受けなかったにもかかわらず、なぜかその後高齢出産になることと、流産後の妊娠でとても不安だった気持ちも消え、出産まで穏やかに過ごすことができました。
今は情報に溢れた時代なので、高齢出産になると様々な不安もあり、そして産婦人科によっては年齢により「クワトロテスト」など胎児スクリーニング検査を勧められることもあり、不安を助長させてしまうこともあるでしょう。
高齢出産で胎児の成長に不安のある場合は、まずテストを受けることを決めるより前に、「もしも」の場合を家族でよく考えてから進めることが肝心だと経験から思います。