代理母出産の平均的な治療費用は?
日本人クライアントに最も優れた代理出産プログラムを提供するという会社も
高度医療を用いることにより、代理母に協力に協力頂き「生命」を授かる画期的な医療が代理母出産であり、この治療により、世界中の不妊に悩む多くの人々が幸せをつかんでいます。
しかしながら、今まで日本人夫婦がアメリカで代理出産を行うには、約2500万円という高額な費用がかかっていたそうです。
ただ、現在では、医療費を抑えた医療機関と提携し、日本人クライアントに最も優れた代理出産プログラムを提供するという会社もあります。
代理母さんの妊娠期の状態や生まれたお子さんの健康状態等によっても、最終的な経費に違いが出ます。
その会社では、一回の胚移植が完了するまでの過程で、およそ390万円~という治療費となっているようで、これには渡航代やホテル代、食費代は含んでおらず、あくまで移植までの費用となっているようです。
その費用内訳は医療費: 230万円~、弁護士・保険等: 100万円~、その他、エージェンシー料等となっています。
また、余剰胚を凍結している場合において、再移植費用 85万円~となっているようです。
このプログラムの注意点として、女性配偶者の卵子の生殖力等の要因により、一回ごとの胚移植サイクルの 成功率に違いが出るため、その女性配偶者の年齢や卵巣機能の状態により、担当医が一回の体外受精・胚移植ごとの成功率の目安を初回検診の際に相談するようになります。
成功率が低く、体外受精サイクルを繰り返すことになると、その分の医療費がおのずと発生し、代理母さんの妊娠期の状態や生まれたお子さんの健康状態等によっても、最終的な経費に違いが出ます。
また、加入する保険の種類によっても支払い体制が異なります。
また、別な会社の代理母出産プログラムにおける費用の目安では、一回の体外受精・胚移植で妊娠成立の後そのまま順調に妊娠期を送り出産、新生児を日本に連れ帰るまでの過程で、およそ380万円~となっています。
ただ、この費用の目安は、日本在住のご夫婦が参加される場合、個々のケースにより実際の金額は大きく異なりますが、あくまで、ごく一般的なケースにおいてスムーズに進んだ場合とした場合の費用の目安となります。
また、このプログラムでの注意点として、代理出産を経て出生した子供が万が一超早産などの理由でNICU(新生児集中治療室)に長期入院となった場合などは、予め加入する新生児用保険だけでは賄いきれない医療費が発生する可能性があります。
その場合、保険で賄われない医療費は、全額自費負担となってしまいます。また、個々のケースごとの最終的な金額差は、治療の進み具合によって大きく左右されます。
タイで行える代理母出産
その他、タイでは、代理母出産が法律で禁じられていないため、生殖医療技術は進んでおり、ホテルのような高級な病院も整備されています。
ちなみに、代理母の女性が会見したサミティヴェート病院シラチャーは、バンコクの東隣のチョンブリ県にあり、工業地帯で働く日本人駐在員も多く利用する高級病院となっています。
タイでは代理母出産のほか、卵子提供による体外受精、男女産み分けが欧米に比べて安く可能なため、日本からも高度な医療サービスを求めて渡航する利用者が少なくなく、日本人が経営するエージェントも複数存在しています。
その中の、ある業者での自己卵子による代理母出産の費用は約480万円、日本人の卵子提供による体外受精は約250万円となっています。
ちなみに、男女産み分けは約160万円となっており、この費用は渡航費を除いています。
3年ほど前には、タイや韓国へ渡って卵子提供をする日本人ドナーが100人以上おり、約60~70万円の謝礼が支払われているという現状が報じられていました。
また、タイで男女産み分けを利用する日本人夫婦は年々増えており、年間100組以上に上るといわれています。
日本国内では学会の方針や自主規制などで、男女産み分け、代理母出産、第三者からの卵子提供は実施されていませんが、これほど多くの日本人がタイに渡っているということは、それだけ需要があるということでもあります。
技術の進歩に法律が追い付いていないのは事実であり、専門家だけでなく、当事者も含めて議論を深め、法律面でも整備していく必要があるのではないかと思います。