胎児ドックを受けるまで。羊水検査or絨毛検査?【体験ブログ】
胎児の染色体異常を調べるには「胎児ドック」または「羊水検査」しかありません
私は当時、32歳でしたから「新型出生前診断」は受けられませんでした。
ですから、胎児の染色体異常を調べるには「胎児ドック」または「羊水検査」しかありません。
羊水検査は、お腹に針を刺す検査ですから、わずかながら流産のリスクがあることはわかっていました。
しかし、私の知人が当たり前のように、「羊水検査は受けるよ」と言っていたので、そこまで危険な検査でもないだろう、とも思っていました。
そこで、妊婦検診を受けていた病院に相談をしました。すると、先生は即座に反対をしました。
あなたの年齢でダウン症児が生まれる確率は非常に低い。
羊水検査はリスクがあるから勧めない。
この病院では行っていないので、希望があれば他の病院を紹介する。
或いは、染色体異常の確率を調べるクワトロテストなら受けられる。とおっしゃいました。
染色体異常の話題が出るとつきものなのが「確率」の議論ですが、確率って何でしょう。
〇〇人に一人がそれに該当する、という統計上のデータですが、統計学の理論を無視すれば、いつでも確率は1/2なのでは、と私は思ってしまいます。
すなわち、異常が「ある」か「ない」か。
なので私は確率のデータにはあまり興味がありませんでした。
出生前診断について調べるうち、羊水検査は妊娠15週以降でないと受けられないことを知りました。
もしかしたら大事な命を奪うことになるかもしれないというときに、私のさらに自分勝手なことに、「なるべく自分の身体に負担をかけたくない」と思っていました。
妊娠15週での中絶手術は身体に大きな負担がかかります。
中絶手術は早いにこしたことはないのです。
そこで、さらに早く受けられる確定診断として「絨毛検査」というのがあるのを知りました。
絨毛検査は、羊水検査ほどメジャーではなく、羊水検査よりもリスクがある、としている情報もありました。
しかし、熟練の医師が施せば、絨毛検査は卵膜に針を刺さずその手前の細胞を取る検査なので、よりリスクが低いといいう見解もありました。
私は、「妊娠12週でも胎児ドック・絨毛検査を受けられて、これまでにその検査が要因で流産をしたことがない」との説明があった病院を受診することにしました。
それは家から新幹線で3時間もかかる病院で、しかも夫婦同伴でないと検査を受けさせてもらえないというなかなかハードルの高い病院でした。
しかし、胎児の安全と自分の安全には変えられません。
全国から患者さんが集まるという有名な病院だったので私は早速予約をし、無事に12週で検査を受けられることになりました。