35歳。出生前検査をするかどうか夫婦で話し合い。【体験ブログ】
若い人に比べ、染色体異常が発生する確率は何倍にも増えます。
不妊の定義は、「結婚後、通常の夫婦生活を行っているにもかかわらず、一年間子どもができないこと」ですが、結婚をしたのが33歳と遅めだったので、結婚後すぐに不妊治療を始めました。
仕事を続けながらの治療だったので、かなり大変でした。
が、一年弱で無事に妊娠をし、7週目で心音も確認することができました。
心音が聞こえると、まだまだ妊娠初期とはいえ、一安心ですよね。
母子手帳ももらいに行けます。
妊娠して、ホッとすると同時に悩み始めたのが、出生前検査をするかどうかです。
出産予定日における年齢は35歳でした。
いまどき30代後半での出産など一般的かもしれませんが、やはり高齢は高齢です。
若い人に比べ、染色体異常が発生する確率は何倍にも増えます。
どんな子どもでも神様から授かった大切な命。
それは、絶対にそうだと思います。
でも、実際問題として、重い障害のある子を育てるということには、大きな覚悟がいります。
自分たちにそれができるのか?
夫とかなり真剣に議論しました。
- そもそも出生前検査を受けるか否か。
- 受ける場合、NIPTにするか羊水検査にするか。
- 受けて陽性だった場合にどうするか。
苦労をして授かった子です。
私が1人で決めたこと、にはしたくありませんでした。
必ず夫婦合意のもと進めようと、思いました。
結局、二人の話し合いの結果、
・出生前検査は行う。
いまどき、超音波検査の精度は高いので、超音波検査で何か問題がありそうだったら出生前検査を行う、という選択肢も考えましたが、やはり、超音波検査だけでは確実性が低いと判断しました。
・NIPTではなく、羊水検査を受ける。
NIPT(母親の血液で行う検査)は、流産などのリスクがないのですが、一方、陽性だった場合に確定診断として結局羊水検査が必要になります。
また、費用も高く、できる場所も大病院のみで、今から予約をしても間に合わない可能性がありました。
このため、私たちは羊水検査を受けることにしました。
・陽性だったら、堕胎する。
産婦人科の先生いわく、なんだかんだ出生前検査を受けて陽性反応だった人たちは、ほぼ全員おろすのだそうです。
それが現実なんだと思います。
私たちも、もし陽性だったらお腹の子は諦めようと決めました。
そして、妊娠15週目のときに羊水検査を受けました。
お腹に長いハリ(見た感じ、30センチはありました)を突き刺し、子どもを傷つけないように、画面を見ながら慎重に羊水を取り出すのです。
とった羊水は検査機関に送り、1週間ちょっとで検査結果がわかるとのことです。
費用はなんだかんだ、前後の診察などを含め20万ほどかかりました。
長い1週間を経て、検査結果を聞きに病院に行くときは、本当に不安でした。
もし、陽性だったら、夫や両親になんて言おうかと、ずっと考えていました。
メールの文面まで頭の中で思い浮かべたりしていました。
結果は、異常は認められない。
ホッとしました。知らず知らず笑顔が溢れてしまいました。
そして、思わぬ副産物だったのが、
「赤ちゃんは、XXで女の子ですね」
なんと、性別が判明したのです。遺伝子検査なので、よく考えたら当然なのですが、想定外だったので、聞いたときにはビックリしました。
病院からの帰り際、夫に報告メールをすると、
「良かった!女の子なのも良かった!」
とすぐに返事がきました。色々と悩みましたが、私たちとしては、出生前検査を受けたことは全く後悔していません。
出生前検査を検討されている方に対しては、どんな結論を下しても自由ですが、夫婦でしっかりと話し合い、一つの答えを出してから進めてください、ということを是非お伝えしたいです。