タイミング法のコツ、ポイントは?
タイミング法の成功率を上げるには、いくつかのポイントがあります。
産婦人科もしくは不妊クリニックに受診をして、ご夫婦の年齢が差し迫っていない場合、その不妊治療は、まずタイミング療法を選択することになります。
このタイミング療法とは、女性の排卵周期を基礎体温とホルモン値、超音波検査による卵胞の大きさを見て、予想を立て、そしてドクターの指示のもとにタイミングを図り、そのタイミングで旦那さんとSEXをすることにより妊娠に至ることを目指す治療法です。
そんなタイミング法の成功率を上げるには、いくつかのポイントがあります。
その中でも、最も重要なのは自己流でタイミング法を行わない事です。
基礎体温表などにより、自分で排卵予測日を立てる事は可能ですが、その精度はイマイチですので、しっかりと産婦人科へ行き、医師のタイミング指導のもと、正確な排卵予測日を知っていくことが妊娠率を大幅に向上させるために重要です。
もっとも避けるべきことは、「間違ったタイミング法を続けてしまい、意味のない日々を過ごすこと」です。
女性の年齢は妊娠率を考えたとき、最も重要なポイントであり、意味のない時間を過ごすこと=妊娠率の低下させることであると言えるでしょう。
最低でも1日に2回は計測するようにし、前兆を逃さないようにしましょう。
次に、排卵検査薬でわかるLHサージから計測する、排卵の前兆を知れる期間はとても短いため、この前兆を逃してしまうという可能性が考えられます。
したがって、出来る限り排卵検査薬での計測は、最低でも1日に2回は計測するようにし、前兆を逃さないようにしましょう。
また、排卵された卵子の寿命は12時間~24時間と言われていますので、このタイミングを逃さない為にも、排卵検査薬で陽性が出たら直ぐに行為を行う事が大事です。
排卵検査薬で陽性が出たら、当日もしくは翌日に排卵が起こりますので、そのタイミングを計算してすぐに行為を行うようにし、最低でも、その翌日までには行為を行うようにしましょう。
そして、卵子の寿命は12時間~24時間ですが、精子の寿命は2~5日間と長期間ですので、排卵日が万が一早まった場合に備えて、排卵予測日の3日前にも性行為を行うのが、妊娠率を上げる秘訣となっています。
さらに、女性の体はロボットではありませんので、体調や心理状態によって簡単に排卵日はズレるので、念のため、排卵予測日の約1日後にも行為をしておくと良いと思います。
身体に良いものをしっかりと日頃から摂取しておくことが大事
その他、そもそも健全な身体、健全な精子と卵子が妊娠の為には必要ですので、身体に良いものをしっかりと日頃から摂取しておくことが大事となります。
特に男性は精子を作る為に必要な「亜鉛」を摂取した方が良いとされています。
そのため、亜鉛を多く含んでいる納豆や牡蠣を積極的に摂取しましょう。
このような、食事療法で栄養が足りればいいのですが、どうしても現代人は栄養が不足しがちですので、サプリメントで補助するのがおすすめです。
男性は精子の為に「亜鉛」、女性は卵子の為に「葉酸」のサプリメントがおすすめで、特に女性は「葉酸」の摂取は厚生労働省が毎日接種することを推奨するほど大事な栄養素です。
また、冷え性の女性はなるべく改善しておくことが望ましい
ヨガやウォーキングなどで血行を促進し、代謝を上げる事で冷え性を改善しましょう。
とはいっても、冷え性対策は結構大変であり、多くの方がホットヨガや漢方、リンパマッサージ、食事療法など、いろいろな方法を試しています。
ポカポカと温かいお腹を保つように心がけ、で赤ちゃんを迎え入れる準備をしておきましょう。
行為が作業になりがちにならないように。
タイミング法はどうしても「この日に絶対!」という事になりがちで、行為が作業になりがちです。
男性も女性もその行為が作業になってしまってはストレスも溜まってしまい、長続きしなくなってしまうので、しっかりとムードを大切にしていきましょう。
例えば、ライブ、スポーツ観戦、お祭りの参加、フィットネスに行くなど、精神的な高揚と肉体的な活性化をもたらすイベント参加を試みると良いかと思います。
人間というのは面白いことにイベント後にはSEXをしたがるという傾向にあり、その証拠にクリスマスの夜やお祭りの後のラブホテルを見れば一目瞭然です。
間違いなく満員なはずですので、性的に高揚するイベント予定を取るだけで十分だということがいえると思います。
正しいタイミング法の場合、平均すると1回あたりの妊娠率は約20%
一度で妊娠することもありますが、そうではない方が圧倒的に多いということになります。
したがって、数回の失敗程度で落ち込むことは止めましょう。
回数を重ねていくことで、タイミングの取り方のコツもつかめてくるはずですし、きっと妊娠率は徐々に上がっていくはずです。
以上のようなポイントに気を付けてタイミング法を行えば、妊娠の成功率が上がるはずです。
しかし、タイミング法は完全なものではありませんので、当然ながらタイミング法が効かない場合も大いにあり得ます。
高齢出産の場合を除いて、20代から30代前半の方は5~6回のタイミング法を試して、結果が出なかったら人工授精へのステップアップを考えて良いかもしれません。
高齢出産の場合はタイミング法を何回も試すよりも、早めに人工授精へステップアップするというケースも多いようです。