夫婦共アラフォー世代。妊活、不妊治療を始めて1年半経過。【体験ブログ】
夫婦共に40代。不妊専門クリニックへ受診しました。
私は妊活、不妊治療を始めて1年半が経ちました。結婚が遅かったため夫婦共アラフォー世代です。
妊活を始めて半年経っても授からなければクリニックへ行こうと思っていました。
ある日既に子持ちの友人にその話をすると、「半年待たずに早めに行った方がいいよ」というアドバイスを受け、夫婦で不妊専門クリニックへ受診しました。
私が当時仕事をしていたので、自宅と会社間で通いやすい所を条件に探しあるクリニックへ通い始めました。
しばらくは医師のタイミング指導を受けていました。
不妊や妊娠に無縁だったため、基礎体温も測ったことがなく、まずは基礎体温から始めましょうということで付け始め、それと同時に私は血液検査、超音波検査、ヒューナーテストや卵管造影、主人は精液検査など基本的な検査を行いました。結果は特に異常もなく、しばらくは医師のタイミング指導を受けていました。
排卵日近くになると子宮内膜を超音波で確認し、いつ排卵が起こるか予測をしてもらい指導通りにタイミングを取るという方法ですが、ある時私の子宮内にポリープが見つかりました。
数回タイミングを持っても授からなかったため、医師のすすめで大きな病院で検査を受けました。
私は苦渋の決断で会社を退職、不妊治療に専念することにしました。
こちらの手術はいつでもできるわけではなく、生理が終わった直後でないと内膜が厚くなってしまい手術をすることができないとのことでした。
運よく周期通りに生理も終わり、一泊入院でしたが順調に回復し、また不妊クリニックに戻りました。
この頃主人と相談し、30代で出産するならばもう限られた時間しかないのでどうするかという話し合いを何度もしました。
ちょうど私は派遣社員からやっと掴んだ正社員の道だったのですが、主人のどうしても子供が欲しいという気持ちを大事にし、私は苦渋の決断で会社を退職、不妊治療に専念することにしました。
私の周りでは不妊治療をした友達が一人しかいなく、彼女も数年の治療でやっと授かったところでした。
会社退職後タイミングを取った時に、初めてタイミング指導からの自然妊娠をすることができました。
よく妊娠初期は体の調子がいつもと違うといいますが、私は胸の張りがいつもと比べてものすごく強く、また大きな吹き出物が毎日でき、顔のUラインにたくさん出てしまい、メイクで隠すことができないくらいひどかったです。
生理予定日から5日過ぎた頃、まだ来ないなあと思いながらもしかしてと思い妊娠検査薬を使ったところ陽性反応でした。
それから数日後に不妊クリニックで診察しましたが、その時はまだ胎嚢も殆ど確認できませんでした。その一週間後に胎嚢確認でき、それからつわりが出てきました。
私は吐き気が凄くて一日中寝ている時もあれば、寝込むほどではない症状など日によって異なりました。
胎嚢確認1週間後に再診をし、心拍確認ができなく残念ながら今回は稽留流産となりました。
子宮内の組織を取り除く手術をするように言われ、近隣の病院を紹介されこちらで手術を行いました。
こちらでは最新の技術を使った、ソフトチューブでの吸引ということで欧州では当たり前の手術法らしく、日本ではまだ殆ど採用されていない手術法だそうですが、ソフトチューブでの吸引のため傷がつかないということでした。
無事に手術も終わり、その後2回程タイミング指導を受けますが結局授からず、体外受精にステップアップすることになりました。
正直体外受精にはかなりの抵抗がありました。人工的な治療で、本当に受精卵の取り違いが起きないか、体に負担はかからないかなど。病院により治療方針は異なります。
そして抵抗ありながらも、体外受精を受けることになりました。
体外受精では生理3日目までに一度受診し、血液検査などでホルモン値測定を行います。
その後採卵を行いますが、排卵誘発をさせるため毎日自己注射を打ちます。
そして数日後からが注射が2本になり、左右の卵巣あたりに痛みや腫れが出てきます。
少々辛かったです。
そしてその間何度もクリニックへ足を運び超音波で卵巣確認をし、採卵2日前に点鼻薬を打ちます。
こちらは鼻から吸うとその成分が脳に届き、脳が卵巣に排卵してくださいという指令を出すため、排卵するそうです。
採卵は朝に行われ、私のクリニックでは麻酔使用のため前夜から飲食禁止でした。
麻酔を使った採卵のため痛みは全くなく、お昼頃に帰宅をし数日間抗生物質の服用だけでした。
私は採卵数17個、受精数15個でしたが、最終的に凍結胚数は7個で半分以下になったのがショックでしたが、私の年齢でここまで残るのはいい方だそうです。
その後生理を見送ってから、2回は自然周期での移植で陰性、3回目はホルモン周期で薬を使用し陽性反応でした。その後心拍確認までできたのですが、その直後大量出血し、絨網膜下血腫と診断され自宅安静になりました。
大量出血は本当に凄い量で、30分で夜用ナプキンが溢れてしまい何度も下着を交換しました。出血だけならいいものの、生理の時に出る塊の大きさと量が多くて、出血する感覚が今でも覚えています。
一週間自宅安静後に診察すると、胎嚢だけが残り赤ちゃんが消えていました。
医師は大量出血時に心拍停止となり、子宮内に吸収されたと思うということで今回は手術せず、自然排出になりました。
その一週間後陣痛のような激しい痛みがありましたが、胎嚢は確認できなく出血で胎嚢は排出されたようです。
2回目の流産・・・とてもつらい経験です。
心拍まで確認できたのに、2回目の流産で本当に信じられないくらい、なんでこんな不幸な目に私だけ…という気持ちしかありませんでした。
今まで妊活のために、お酒を控え、生活習慣も規則正しくし、ジムに通い運動習慣を身に付け、いろんなサプリメントを飲んだり、不妊の鍼灸に通ったりありとあらゆることをしてきたのに裏切られた気持ちで気持ちが切れてしまい、もう好きなようにしようと思い、今はサプリメントの葉酸だけ続けています。
また在宅ワークを始め、社会から離れていましたが、自宅で仕事も始めとても前向きになれました。
そしてこれを機会に転院をしようと思い、紹介状も持参し先日転院先で初診を受けると医師から「まだ凍結胚が4つもあるのに、何で転院したの?」と言われました。
私はえっ?という気持ちでこの人は何を言っているの?と思っていると、医師の口からは
「まだ凍結胚があるしこれはどうするの?うちで治療してダメならまた戻って治療する気持ちがあるならうちでの治療はお断りだ」
「まだ4つの胚があるんだから、赤ちゃんとして生まれてくる可能性はある。うちではグレードがどんなに低くても赤ちゃんとして生まれる可能性があるなら移植はする方針だ」
ということを言われました。
私はこの病院なら評判もいいし、絶対に妊娠できると思ってきたのにと頭が混乱してしまいました。
その後看護師との面談でも、先ほどの医師と同じようなことを言われました。
今は一周期移植をお休みしています。
結局主人と相談し、やはりもう一度前のクリニックにある凍結胚を戻そうということになり、今は一周期移植をお休みしています。
次回生理が来てから今度は複数の胚を移植する方向でいますが、今は前と比べて前向きな自分がいます。
やはり不妊治療だけに専念するよりは、在宅で自分のペースで仕事をしながらの方が色んなところに意識が行くので精神的にも前より落ち着いています。
不妊治療は今ではよく耳にすることが多くなりましたが、それでも体外受精に対して批判的なところがまだ多いです。
私も友人に話した時に、批判的な意見や他人事のように言われ、実親からも色々言われ引きこもりや精神的不安定になった時期がありました。
もっと世の中に不妊治療が浸透し、不妊治療しやすい環境などになればいいと思います。