赤ちゃんがお腹からでてこない・・・よし!引っ張れ!
出産が始まり、いざお産だ!!・・・あれ、なかなか赤ちゃんが出てこない・・・というのは結構あるようです。
お産がはじまっても、赤ちゃんがなかなか子宮口から出られないときに行うのが、今回紹介する「吸引分娩」です。
自然分娩では母親がお腹に力を入れる「いきみ(怒責」によって出産するのですが、そのイキミだけではかなか赤ちゃんが出てこない場合、金属またはシリコン製で特別に作られたカップをを赤ちゃんの頭に装着し、母親のイキミのタイミングに合わせて助産師が直接胎児を引っ張りまるばあいがあり、この分娩方法を吸引分娩というのです。
基本的に胎児をを少しでも早く外に出した方がよいと判断された時に行われる、緊急の分娩方法といって良いでしょう。
これからお産を予定している場合、胎児の状況や母体の状況によっては吸引分娩になる可能性が少なからず絶対にありますので、しっかりとどのようなモノか理解しておきましょう。
ちょっとした切開手術も
吸引分娩では、胎児を頭から引っ張る為に吸引カップを挿入します。
この吸引カップを挿入するために、産道を広げる必要があり、局所麻酔にて会陰切開をおこないます。
どんな場合に吸引分娩になるの?
前述のとおり、吸引分娩とは基本的に胎児をを少しでも早く外に出した方がよいと判断された時に行われる、緊急の分娩方法です。
以下の場合にこの吸引分娩を選択する場合が多いようです。
- 胎児の心音が急激に低下した場合(死産、仮死状態)
- 胎児の回旋異常
- 母体の疲労が著しい場合
- 母体合併症を回避する場合
- 微弱陣痛の場合
このようなケースが考えられます。
高齢出産では吸引分娩になることが増える?
上記のとおり、「母体の疲労が著しい場合」は吸引分娩になりえます。
この為、年齢による基礎体力が低下している高齢の場合は年齢に比例して吸引分娩になる場合が多いようです。
35歳以上で高齢出産を控えている方はもちろんのこと、体力に自信のない方はしっかりと吸引分娩について勉強しておきましょう。