吸引分娩だと胎児に障害はあるのでしょうか?
吸引分娩の場合、胎児に自閉症などの障害はあるのかどうか?というのは非常に気になるところです。
結論から言うと、全くわかりません。
元も子もないのですが、影響があるという研究結果もされば無いという方もいます。
どちらもまだまだ研究段階であり、吸引分娩だと胎児に障害が出やすいかどうかというものはしっかりとあきらかになっていないのです。
吸引分娩自体ではなく、吸引分娩になる原因そのものが問題?
いわずもがな、吸引分娩は分娩時に何かしらの「緊急事態」が起きた場合に実行される分娩方法です。
そもそも、胎児の心音が急激に低下した場合や、胎児の回旋異常の際に吸引分娩が行われるのです。
分娩時に、胎児の心音が・・・なんていう場合には胎児が仮死状態になっている事も考えられます。
そのようなケースにおいては、吸引分娩自体が引き起こした影響ではなく、吸引分娩になる原因そのものが影響を与えている事も考えられます。
とはいっても、胎児のまだまだ柔らかい頭蓋骨を無理やり力を入れて引っ張るのですから、吸引分娩自体にも全く可能性が無いとも言いきれません。
まだまだ研究がすすんで居ませんし、確定的な事は言えません。
不安な方はしっかりと担当のお医者さんに吸引分娩だと胎児に障害はあるのか、自閉症の可能性はあるのか聞いてみましょう。
最新の研究結果を教えてくれるはずです。
心配だから吸引分娩したくない・・・と思った方へ。
「緊急事態」が起きた場合、吸引分娩を胎児への影響を考えて実施したくないと思ってお産を長引かせたらどうなるでしょう。
更なる重大なリスクが母子ともにのしかかってくるのです。
吸引分娩とは、それらの重大なリスクを避けるための分娩方法であり、心配だから吸引分娩したくないと考えるのは止めましょう。
そもそも、何か影響が発生するのは極々稀なケースであり、そして最悪の場合を吸引分娩であれば回避できるのです。