杞菊地黄丸の効果・効能は?【高齢出産向け漢方薬】
肝臓の機能を補う効果がある杞菊地黄丸
漢方薬は西洋薬に比べて副作用が少なく安心して長期間服用することができるため、最近では不妊治療にも用いられることが多くなってきています。
ただし漢方薬はその人の体質や症状にきちんと合っていなければ効果が期待できないため、まずは自分の体質を見極めることが重要になってきます。
不妊に効果的な漢方薬もいろいろあり、体質によってどれが最も効果的であるかは人によって違いますが、そのうちの一つに「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」という漢方薬があります。
本来目のための漢方薬として用いられることが多い漢方薬 杞菊地黄丸
杞菊地黄丸は疲れ目やかすみ目、目の乾燥や痛みなど、本来目のための漢方薬として用いられることが多い漢方薬です。
しかし東洋医学によると、目と肝臓の働きは非常に深い関係にあり杞菊地黄丸には肝臓の機能を補う効果があると言われています。
肝臓というのは私たちの体の中で最も大きく多量の血液が集まる臓器であり、肝臓を健康にすることで全身の血の巡りが良くなり体も丈夫になると考えられます。
昔から「冷えは万病の元」と言われていますが、不妊も例外ではありません。
血液循環が悪くなり体が冷えることで子宮や卵巣も冷えてしまい、卵子の質や発育が悪くなったり排卵異常が起こったり子宮も受精卵が着床しにくい状態になってしまいます。
また冷えは生理不順など月経異常にもつながるため、結果として不妊を招きます。
杞菊地黄丸によって肝臓が健康にすることで、全身に質の良い健康な血液が流れるようになり血行不良や冷えが改善されます。
また生理周期も整いますのでホルモンバランスが安定し、妊娠しやすい体を作ることにもなります。
このように杞菊地黄丸は直接不妊に作用する漢方薬ではありませんが、妊娠しやすい体に整えるという点で不妊を改善する大きな味方になると言えます。
不妊に悩んでいる人で目の疲れや目のかすみ、めまいなどの症状があったり生理周期が遅れがちで安定しないなどの症状がある人にはお勧めの漢方薬でしょう。
ただし漢方薬には副作用もありますので、服用の際は医師と相談のうえで服用することが大切です。