染色体異常とは?高齢出産との関係性は?
染色体異常と高齢出産の関連性
親から子へ遺伝子るのは染色体です。
この染色体の中にはDNAが含まれていて、「遺伝」というものを考えたとき、最も重要な役割といって良いでしょう。
そもそも染色体とは?
人間の染色体は全部で46本あります。
この46本うち、44本は2本ずつのセットとなっていて、正常な2本セットの事を「ダイソミー」と言います。
「ダイソミー」は一番から22番まで番号が振られています。
22セット(44本)のダイソミーを染色体というのです。
2本セットのはずが多かったり、少なかったりしたら染色体異常
前述のとおり、正常な染色体は2本セットのダイソミーが22個あるのですが、染色体異常はこの2本セットが3本になったり1本になったりすること、これが染色体異常です。
なお、この染色体異常のうち、3本になっているものを「トリソミ―」といいます。
例えば21番目の染色体が2本ではなく3本になっているのを21とトリソミ―を合わせて「21トリソミー」と言います。
このほかにも13トリソミ―や18トリソミーがあり、基本的には染色体番号が若い程重症になります。
高齢出産では染色体異常の発生リスクがかなり上がる
染色体異常は先天性心疾患や知的障害、ダウン症、さらには流産率が高くなるなどのかなりのリスクが挙げられます。
この染色体異常のリスク発生率は女性の年齢と非常に密接にかかわっているのです。
高齢出産を考えている方は必ず事前に知っておきましょう。
いわゆる妊娠出産適齢期の25歳前後の女性に比べて
35歳で約3倍
40歳で約10倍
45歳では40-50倍
にまで膨れ上がるのです。
この原因は卵子の老化が最も大きな原因と言われています。
とても大事なこの数字は、しっかりとパートナーと事前に知っておきましょう。